
住宅の内装を考えるとき、壁紙や床材、カーテン、照明の色を「好み」や「デザイン性」だけで選んでいないでしょうか。
もちろん、好きな色やインテリアの雰囲気に合わせて選ぶことは大切です。
しかし、住まいの色や光は、見た目の印象だけでなく、私たちの身体や気持ちにも影響を与えています。
この記事では、住まいのプロのサンヨウが、住宅の内装の色が身体に与える影響や、色の感じ方、住宅の場所別におすすめの色選びについて解説します。
住宅の内装の色が身体に影響を与えている
部屋の内装や照明の色調が身体に影響を与えているのは事実です。
住まいの色は、空間の印象を左右するだけではありません。
明るい色、暗い色、温かみのある色、落ち着いた色など、それぞれの色が人の気分や体感に影響を与えることがあります。
たとえば、家族団らんの場所である居間や食堂は、電球色を使うと雰囲気が和やかになり、家族の会話も弾みやすくなる効果があると言われています。
これは、暖かみのある光が空間をやわらかく見せ、気持ちを落ち着かせやすいためです。
このように住宅の内装の色が私たちの身体に与える影響は大きいため、「好きな色を全面に使う」のではなく、色の刺激や反射、空間に与える印象を考えながら選ぶことが大切です。
色は眼だけで感じているわけではない
色は、目で見て感じるものだと思われがちですが、実は眼だけで感じているわけではありません。
冷え性対策などに赤い下着や靴下が販売されているように、色は眼だけでなく、身体にも影響を与えます。これは、皮膚にも色を感じ取る力があるからです。
たとえば、赤やオレンジなどの暖色系は、温かさや活力を感じさせやすい色として知られています。
反対に、青や緑などの寒色系は、落ち着きや涼しさを感じさせやすい色です。
同じ室温でも、内装や照明の色によって「暖かく感じる」「涼しく感じる」といった体感の違いが出ることがあるのです。
また、照明の色調は、食欲にも影響を与えます。
青白い蛍光色は、橙色の電球色よりも食欲が低下すると言われています。
そのため、食事をするダイニングでは、青白い光よりも、温かみのある電球色のほうが料理をおいしそうに見せやすく、落ち着いて食事を楽しみやすくなるという意味でおすすめです。
反対に、作業をする場所では、明るくすっきり見える光のほうが向いている場合もあります。
色の持つ特性、効果については一言で説明するのは難しく、その場その場の条件に適した色や明るさがあります。
また、太陽の光の色は時間によって変化しますが、私達の健康生活に与える影響は大きく、窓から入る光を健康空間づくりに役立てない手はないでしょう。
せっかく大金を払って新築・改装するなら、断熱や省エネだけでなく、光や色が与える効果を上手に生かすことをおすすめします。
【場所別】住宅内装におすすめの色
住宅の内装の色は、部屋の役割に合わせて選ぶことが大切です。
くつろぐ場所、眠る場所、食事をする場所、来客を迎える場所では、それぞれ適した色や照明の雰囲気が異なります。
ここからは、住宅の各場所別に適した色について見ていきましょう。
リビング・ダイニングは温かみのある色がおすすめ
リビングやダイニングは、家族が集まり、食事や会話を楽しむ場所です。
そのため、冷たく感じる色よりも、温かみのある色を取り入れると、空間全体がやわらかい印象になりがちです。
壁や天井は、真っ白ではなく、クリーム色やベージュ系など、やさしい白系を選ぶと落ち着いた雰囲気をつくりやすくなります。
照明も、白熱電球や電球色のLED照明を使うと、家族団らんの場所として和やかな空間になりやすいです。
食事をする場所では、青白い光よりも橙色に近い電球色のほうが、料理をおいしそうに見せやすく、食欲にも良い影響を与えやすいと考えられます。
寝室は落ち着く色でまとめるのがおすすめ
寝室は、落ち着いて眠るための部屋なので、神経系統の興奮を抑える色の方が効果があります。
青系や緑系はリラックスを促し、内装に用いると、睡眠を誘う・血圧を低減させる効果があります。
カーテンやカーペットなど部分的に目に入るようにしても効果があるので、寝室全体を濃い青や緑にする必要はありません。
壁はやわらかい白系やベージュ系にし、カーテン、寝具、ラグ、カーペットなどに青系や緑系を取り入れるだけでも、落ち着いた印象をつくることができます。
逆に、赤などの暖色系は自律神経を刺激し、血圧や脈拍数が上がり、元気を出す効果があります。
そのため、寝室に強い赤を広い面積で使うと、眠る前の空間としては刺激が強く感じられることがあるのです。
赤や鮮やかな色を取り入れたい場合は、小物やアクセントとして控えめに使うとよいでしょう。
和室・玄関はやわらかい電球色で落ち着いた印象にする
和室や玄関は、住まいの印象を整える大切な場所です。
和室は落ち着いて過ごす場所として、玄関は家族や来客を迎える場所として、強すぎる光よりもやわらかい光が向いています。
和室や寝室、玄関なども、電球色のLED照明を使うほうが良いでしょう。
電球色の照明は、空間に温かみを与え、落ち着いた印象をつくります。
和室では畳や木材の色とも相性がよく、玄関では帰宅したときにほっとする雰囲気を演出しやすくなります。
壁はクリーム色や艶消しの白系がおすすめ
壁は部屋の中でも面積が大きいため、選ぶ色によって空間の明るさや印象、過ごしやすさが大きく変わります。
白い壁は清潔感があり、部屋を広く見せやすい色です。
ただし、はっきりした白色は光の反射率が80%を超えるため、空間によっては刺激が強く、まぶしさを感じやすくなることがあります。
そのため、壁の色を選ぶ際は、反射率を60%以内に抑えるのがセオリーです。
同じ白系でも、真っ白ではなく、暖かみを感じるクリーム色や艶消しの白系を選ぶと、目にやさしく落ち着いた印象に仕上がります。
一方で、灰色や黒は内装として使い方が難しい色と言われています。
落ち着いた印象を与える反面、広い面積に使うと空間が重たく感じられたり、気持ちがふさぎ込みやすくなったりすることがあるのです。
また、刺激の強い赤も、広い面積で取り入れると落ち着きにくい空間になりやすい色です。
灰色や黒、赤を使いたい場合は、壁全体に使うのではなく、アクセントクロスや家具、小物などでポイント的に取り入れることをおすすめします。
ちなみに弊社のある社員は、大腸がんに罹患した経験のある母親が尿や便のセルフチェックを行いやすいようにトイレの照明を昼白色にしているそうです。
基本の色遣いがありつつも、実際に生活する方の意向にも合わせた空間づくりが必要です。
白・灰色・黒・赤は使い方には注意!
住宅の内装では、白、灰色、黒、赤のような色を使う場合、面積や使い方に注意が必要です。
白は清潔感があり人気の高い色ですが、はっきりした白色は光の反射率が高く、刺激が強くなることがあります。
同じ白系でも、暖かみを感じるクリーム色や艶消しの白を選ぶと、目にやさしく落ち着いた印象になるのでおすすめです。
また、灰色や黒は、モダンでおしゃれな雰囲気をつくれる色ですが、広い範囲に使うと気持ちがふさぎ込みやすい色とも言えます。
刺激の強い赤は元気を出す効果がある一方で、広い面積に使うと落ち着きにくくなる場合があります。
灰色や黒、刺激の強い赤を取り入れたいなら、壁一面だけ、家具の一部、小物、クッションなど、ポイント的に使うのがおすすめです。
住宅内装の色を整えて、より快適な空間に!
住宅の内装の色は、部屋の印象を決めるだけでなく、私たちの身体や気持ちにも影響を与えています。
せっかく新築や改装をするなら、見た目の美しさだけでなく、色や光が与える効果を上手に生かしましょう。
毎日過ごす住まいだからこそ、身体にも心にもやさしい内装の色選びを意識することが大切です。
住宅内装の色選びも含めた、住宅リフォームならサンヨウにご相談ください。
お家の気になる点、
まずは無料でご相談
ください
「うちはどこを直せばいいの?」「いくらかかる?」
そんな疑問に、ベテランのアドバイザーがお答えします。
無理な営業は一切いたしません。
世間話をするつもりで、お気軽にご相談ください。





