【住まいのプロが教える】照明と健康の関係性!人間の身体リズムに合った照明を選ぼう

住まいの中で常に重要な役割を果たし続けてくれているのが照明です。

住まいに最初からついている照明をそのまま使い続けていたり、「こんな感じが良い」など感覚的に明るさや色合いなどを決めている方も多いと思います。

実は照明は「明るさ」や「色合い」のような見た目の印象だけではなく、私たちの健康にも大きな影響を及ぼしています。

今回は、照明が私たちの健康にどのような影響を及ぼすのか、健康維持につながる照明選びのポイントを住まいのプロのサンヨウが解説します。

住まいの照明の持つ3つの役割

住まいにおける照明には大きく分けて次の3つの役割があります。

  • 安全性:安全に動くため、その場所ごとの明るさを確保すること
  • 視認性:周りや物がハッキリわかり、判断できる明るさを確保すること
  • 快適性:その箇所に適した光で、快適な環境を作ること

これらの役割を果たせる照明選びを行うことが大切です。

大切なのは「とにかく明るくすること」ではなく、「必要な場所に、必要な光を届けること」です。

住まいの照明選びの6つのコツ

住まいの照明を選ぶときは、デザインや明るさだけで決めるのではなく、「どこで使う照明なのか」「誰が使う場所なのか」「どの時間帯に使うのか」、そして「私たちに本来備わった身体リズムに合っているのか」を考えることが大切です。

こからは、健康で快適な住まいをつくるために意識したい照明選びのコツを順番に見ていきましょう。

①身体リズムに合った照明計画を立てる

人間には体内時計が備わっており、深部体温(脳や内臓など体内の体温)や、ホルモンのバランスを調整するようになっていますが、それは、差し込む光が身体リズムに影響を与えているからなのです。

日の出、日の入りの日周期や季節ごとの光の強さが影響を与えるため、それに沿った生活習慣にすることが健康維持につながります。

もともと人間は自然に則したリズムを持っていますが、生活パターンが不規則になり、このリズムを崩してしまうと体調にも影響が出てきます。

なので、自然に即した身体リズムに影響を与えない照明器具を選ぶのが良いのです。

寝室ならば、睡眠環境を整えられる多点灯型の照明が有効です。そして、良い眠りにつくには、就寝2時間前からは、深部体温が下がるよう、パソコン、スマホ等の青みがかった光を見ないようにする。

この青みがかった光(ブルーライト)は自律神経を刺激し、眠りを誘発する副交感神経の働きを弱めるからです。

光の強さ・色調は人体に影響を与え、明るく青っぽい光は活動的になり、ろうそくの炎のような温かい光は沈静化させます。

太陽光の強い青空と、夕日が沈む赤みがかった空を比べてイメージすれば分かると思います。

日中にかけ、仕事や家事を順調に進めたい環境にしたければ、蛍光灯色の青みがかった照明、夕方から夜にかけては、電球色の落ち着いた照明が、生活リズムを整えるのに有効です。

②場所ごとに必要な明るさを確保する

照明選びの基本は、場所ごとの役割に合わせて明るさを決めることです。

玄関、廊下、階段、トイレなどは、安全に移動するための明るさが必要です。足元や段差が見えにくいと、つまずきや転倒の原因になります。

一方で、リビングや寝室では、ただ明るければよいわけではありません。

リビングは家族がくつろぐ場所なので、強い光だけでなく、落ち着いた雰囲気をつくる照明も必要です。

寝室では、眠りに向かいやすいように、やわらかく温かみのある光が向いています。

このように、照明は場所ごとの目的に合わせて選ぶことで、暮らしやすさが大きく変わります。

寝室は睡眠環境を整える照明がおすすめ

寝室の照明は、眠る前の時間を心地よく過ごすために大切です。

強く明るい照明だけではなく、ベッドサイドライトや間接照明、足元灯などを組み合わせると、就寝前の読書や夜間の移動にも対応しやすくなります。

特に就寝前は、パソコンやスマートフォンなどの青みがかった光をできるだけ避けることが大切です。

ブルーライトは自律神経を刺激し、眠りに向かう働きを妨げることがあります。

寝室では、就寝2時間ほど前から照明を少し落とし、電球色のやわらかい光で過ごすのがおすすめです。

③時間によって照明の明るさや色を使い分ける

照明は、使う時間帯によって明るさや色を変えることが大切です。

人の体は、朝から日中にかけて明るい光を浴びることで活動しやすくなり、夕方から夜にかけて光が弱まることで、少しずつ休息に向かいやすくなります。

そのため、住まいの照明も一日中同じ明るさ・同じ色にするのではなく、時間の流れに合わせて調整すると、生活リズムを整えやすくなります。

日中は、仕事や家事、勉強をしやすいように、やや明るめで青みのある光が向いています。

昼白色や昼光色に近い照明は、空間をすっきり見せ、手元の作業もしやすくしてくれます。

キッチン、洗面所、書斎、ワークスペースなど、集中したり細かい作業をしたりする場所では、十分な明るさを確保することがポイントです。

一方で、夕方から夜にかけては、明るさを少し落とし、電球色のような温かみのある光に切り替えるのがおすすめです。

ろうそくの炎や夕日のような赤みのある光は、気持ちを落ち着かせ、体を休息モードへ導きやすくします。

リビングやダイニング、寝室では、強い光を部屋全体に当てるよりも、間接照明やスタンドライトを組み合わせて、やわらかい明るさに整えると過ごしやすくなります。

太陽の光をイメージすると分かりやすいです。

朝から日中の明るい光は活動を後押しし、夕方の赤みを帯びた光は自然と心を落ち着かせます。

住まいの照明もこの自然の流れに近づけることで、昼は動きやすく、夜は休みやすい環境をつくることができます。

夜間は明るすぎない照明にする

人間の特性として、明るい所から暗い所に移動した場合、光に慣れるのに時間がかかることをご存じでしょうか?

夜中にトイレへ行くときや、寝室から廊下へ出るときは、階段や廊下は、明るすぎると刺激が強く、必要最小限の光で良いのです。

むしろ、急に強い光を浴びると目に刺激となり、眠気が覚めてしまうことがあります。

そのため、夜間の廊下や階段、トイレには、足元や段差が分かる程度の必要最小限の光を用意することが大切です。

たとえば、足元灯やセンサーライトを使えば、まぶしすぎず、安全に移動しやすい環境をつくれます。

④見えやすさとまぶしさのバランスを取る

明るさだけでなく「見えやすさ」と「まぶしさ」のバランスも重要です。

明るい照明を付けていても、光源が直接目に入るとまぶしく感じ、かえって見えにくくなることがあります。

特に年齢を重ねると、暗い場所で物が見えにくくなったり、明るさの変化に目が慣れにくくなったりします。

視覚の老化は思ったよりも早く、40代後半から急速に進み、歳をとるほど眼球内で散乱する光が増加し、眩しさを感じやすくなるため、光が直接眼に入らない照明器具や方法で照明計画を考えましょう。

天井から強い光を直接当てるだけでなく、壁や天井に光を反射させる間接照明を取り入れると、まぶしさを抑えながら空間全体をやわらかく照らせます。

足元灯や人感センサー付き照明も、夜間の安全性を高める方法として有効です。

⑤年齢による見え方の変化にも配慮する

視覚の老化は、思っているよりも早く始まります。

40代後半頃から、暗い場所で物が見えにくくなったり、明るさの変化に目が慣れにくくなったりすることがあります。

また、年齢を重ねるほど眼球内で光が散乱しやすくなり、まぶしさを感じやすくなります。

そのため、年齢を重ねた住まいでは、単に照明を強くするだけでは不十分です。

必要な明るさを確保しながらも、光が直接目に入りにくい照明器具や照らし方を選ぶことが大切です。

たとえば、天井から強い光を直接当てるだけでなく、壁や天井に光を反射させる間接照明を取り入れると、まぶしさを抑えながら空間全体をやわらかく照らせます。

また、足元灯や人感センサー付き照明を使えば、夜間の移動時にも必要な明るさだけを確保しやすくなります。

⑥LED照明を活用する

住まいの照明を見直すなら、LED照明の活用もおすすめです。

LED照明は消費電力が少なく、寿命が長いため、省エネ性と使いやすさに優れているのが特徴。

また、最近のLED照明には、明るさや色調を変えられるタイプも多くあります。

日中は青みのある明るい光で活動しやすくし、夜は温かみのある落ち着いた光でリラックスするなど、時間帯や生活シーンに合わせた使い方ができます。

さらに、LED照明は虫が集まりやすい紫外線をほとんど含まないため、玄関まわりや屋外照明にも取り入れやすいのも魅力。

省エネだけでなく、快適な住まいづくりにも役立ちます。

照明は私たちの健康への影響も考慮するのがおすすめ

私たちは、明るさやデザインなどで照明を選んでしまいがちですが、照明は私たちに本来備わった体内時計に大きな影響を与えます。

照明は私たちが気づかないうちに生活リズムの変化などに影響を及ぼしているということです。

明るさやデザインも重要な要素ではありますが、住まいの照明計画を立てる際には、ぜひ人間が本来持つ体内時計のように、自然に促した身体リズムに影響を与えない照明器具を選ぶことを意識してみてはいかがでしょうか。

照明計画まで考慮した住まいのリフォームはぜひサンヨウまでご相談ください。

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