
梅雨や長雨、豪雨が続く季節になると、住まいの中で注意したいのが「カビ」です。
最近は気候変動の影響もあり、高温多湿の環境になりやすく、外気が室内に流れ込むことで家の中の湿度が急激に上がることがあります。
湿度の高い空気が冷たい壁や床、窓まわりなどに触れると、そこに結露が発生します。
そして、壁面に付着したホコリやゴミ、汚れなどと結露が一緒になると、あっという間にカビが発生してしまうのです。
カビは見た目が悪いだけでなく、放置すると健康への影響や建材の傷みにもつながることがあります。
特に、梅雨から夏にかけての季節や、結露が多くなる冬の季節は注意が必要です。
この記事では、住まいのプロであるサンヨウが、住まいに大きな害を及ぼしてしまうカビの予防法と対処法について解説します。
住まいに発生するカビの主な種類
住宅内や外壁などに発生するカビには、いくつかの種類があります。
代表的なものとしては、黒カビ、青カビ、白カビ、赤カビなどが挙げられます。
それぞれ色や発生しやすい場所、見た目の特徴などを見ていきましょう。
黒カビ
黒カビは、住まいの中でよく見られる代表的なカビです。
浴室、洗面所、キッチン、窓まわり、ゴムパッキン、結露しやすい壁などに発生しやすく、黒い斑点や黒ずみのように広がるのが特徴です。
湿気の多い場所を好むため、水まわりや結露が起こりやすい場所では特に発生しやすくなります。
窓枠やガラス押え材に付着している、なかなか落とせない黒い汚れも、黒カビであることが多いです。
青カビ
青カビは、青緑色に見えることが多いカビです。
食品に発生するイメージが強いですが、住まいの中でも発生することがあります。
押入れ、収納、壁紙の裏、家具の裏側など、湿気がこもりやすく空気が動きにくい場所に発生しやすいのが特徴です。
特に、長期間閉め切った収納や、壁と家具のすき間などは注意が必要です。
白カビ
白カビは、白っぽくふわふわした見た目をしていることが多いカビです。
初期段階ではホコリのように見えることもあり、カビだと気づきにくい場合があります。
発生しやすい場所は、木材、畳、床下、押入れ、家具の裏などです。
特に湿気がこもる場所や、風通しの悪い場所に出やすい傾向があります。
白っぽく広がっている汚れがある場合は、単なるホコリではなく白カビの可能性もあります。
赤カビ
赤カビは、浴室や洗面所、キッチンなどの水まわりに発生しやすく、ピンク色や赤っぽいぬめりとして見えることがあります。
厳密にはカビではなく酵母菌の一種とされることもありますが、湿気の多い場所で繁殖しやすく、カビと同じように住まいの水まわりでよく見られます。
浴室の床、排水口まわり、シャンプーボトルの底、洗面台まわりなどに発生しやすいのが特徴です。
住まいでカビが広がりやすい条件
カビが広がりやすい条件は、温度と湿度が大きく関係しています。
カビは、温度が25~30℃、湿度が60%以上になると活動が活発になり、湿度が80%を越える条件になると猛烈に繁殖します。
そのため、この条件に当てはまるような場所は、常に清潔度を保ち、風通しを良くし、乾燥させるようにしなければなりません。
特に注意したいのが、結露が発生しやすい場所です。
床下収納、倉庫、土壌に直結したコンクリートや床、エアコンの排気口部分などは、外気や温度差の影響を受けやすく、カビが発生しやすい場所です。
また、浴室内や洗面所のような水を使う空間は、高温多湿になりやすく、石鹸成分等を栄養にしてカビが繁殖してしまいます。
除湿機、エアコン排気口、換気口も条件が揃いやすいため、カビが発生しやすい場所になります。
窓枠やガラス押え材に付着している、なかなか落とせない黒い汚れも全てカビです。
見た目には少しの汚れに見えても、湿気や汚れが残っていると、そこから広がってしまうことがあります。
では、なぜカビはこれほど繁殖しやすいのでしょうか。
理由は、あらゆるものがカビの栄養源になるからです。内装材そのものもそうですが、壁紙を貼る糊の成分などは、カビが大好物なものの一つです。
壁の表面だけを清潔に保っていても、壁紙の裏側に水分が溜まると、糊の成分を栄養にし、あっという間に広がってしまいます。
このように、目に見えない部分でカビが繁殖していると思うと、本当にイヤですよね。
住まいでカビが増えることによる影響
住まいの中でカビが増えると、見た目が悪くなるだけでなく、健康面や建物そのものにも影響を与えることがあります。
カビは湿気の多い場所や汚れが残っている場所で繁殖しやすく、放置すると目に見える範囲だけでなく、壁紙の裏側や収納の奥、床下などにも広がってしまうことがあります。
全てのカビが人間に有害とはなりませんが、害なカビは、アレルギー症、真菌症、中毒症を発生させたり、建材の腐食の元になってしまいます。
このようなカビの繁殖が進むのは、特に梅雨から夏にかけての季節、結露が多くなる冬の季節です。
カビが増えると、室内の空気環境にも影響します。
カビの胞子が空気中に舞うことで、咳、鼻水、目のかゆみなどの不調につながる場合があります。
特に、小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の方がいる住まいでは、カビを放置しないことが大切です。
また、カビは住まいの建材にも影響を与えます。
壁紙、木材、畳、床材などにカビが広がると、変色やにおいの原因になるだけでなく、素材そのものを傷めてしまうことがあります。
特に壁紙の裏側や床下など、普段見えにくい場所で繁殖した場合、気づいたときには補修が必要になるケースもあります。
このように、住まいでカビが増えることは、単なる汚れの問題ではありません。
健康への影響、室内環境の悪化、建材の劣化などにつながる可能性があるため、カビを見つけたときは早めに原因を確認し、適切に対処することが大切です。
住まいのカビの予防法
住まいにおいてカビを予防するために大切なのは、カビが好む条件をできるだけ作らないことです。
まず意識したいのは、湿度を上げすぎないことです。
カビは湿度が60%以上で活動が活発になり、80%を越えると猛烈に繁殖します。
そのため、湿気がこもりやすい場所では、換気や除湿を行い、できるだけ乾燥した状態を保つことが重要です。
浴室や洗面所、台所などの水を使う場所では、使用後に換気扇を回す、窓を開ける、水滴を拭き取るなどの習慣が効果的です。
石鹸成分や皮脂汚れ、ホコリなどはカビの栄養源になるため、こまめな掃除も欠かせません。
押入れや収納、床下収納などは、湿気がこもりやすい場所です。
荷物を詰め込みすぎると空気が流れにくくなるため、収納内にも風の通り道をつくることが大切です。
定期的に扉を開けて換気したり、除湿剤を活用したりするのも良い方法と言えるでしょう。
また、結露対策も重要です。
高温多湿の外気が室内に入り、冷たい壁や窓に触れると結露が発生します。結露を放置すると、ホコリや汚れと一緒になってカビが発生しやすくなります。
窓枠やガラス押え材、壁際、コンクリート面などは、日頃から水分が残っていないか確認しましょう。
エアコンの排気口部分、換気口、除湿機などもカビが発生しやすい場所です。
空気を動かす設備だからこそ、内部や周辺にカビがあると、室内にカビの胞子を広げてしまう可能性があります。
フィルター清掃や定期的な点検を行い、清潔な状態を保つことが大切です。
カビ予防の基本は、清潔に保つこと、風通しを良くすること、乾燥させることです。
この3つを意識するだけでも、カビの発生リスクを抑えやすくなります。
住まいにカビが発生してしまった時の対処法
もし住まいにカビが発生してしまった場合は、早めに対処することが大切です。
カビは放置すると広がりやすく、表面だけでなく内部にまで根を張ってしまうことがあります。
台所や浴室の壁、押入の中などに青黒いカビが発生した場合、素人考えで表面だけを力任せにこすっても、なかなか落とすことができません。
一旦きれいになったと思っても、また繁殖し出すのは、カビの根が内部まで入り込んでいるからです。
表面に見えているカビだけを取り除いても、壁紙の裏側や建材の内部に水分や栄養源が残っていると、再びカビが発生することがあります。
特に、壁紙の裏側に水分が溜まり、糊の成分を栄養にして広がっている場合は、表面の掃除だけでは根本的な解決になりません。
軽度のカビであれば、専用のカビ取り剤を使い、換気をしながら丁寧に掃除することで改善できる場合もあります。
ただし、素材によっては変色や傷みが出ることもあるため、使用前には目立たない場所で確認することが大切です。
また、掃除の際にはカビを広げないように注意が必要です。
乾いた状態で強くこすると、カビの胞子が舞い上がることがあります。
マスクや手袋を着用し、換気をしながら作業しましょう。
なかなかキレイにならない場合や、掃除してもすぐに再発する場合、広い範囲にカビが発生している場合は、専門業者に頼んだ方が良いと思います。
特に、壁紙の裏、床下、外壁、建材内部などにカビが広がっている場合は、原因を調べたうえで適切に対処しなければ、再発を繰り返す可能性があります。
カビは、発生してからの掃除だけでなく、なぜ発生したのかを見極めることが重要です。
湿気がこもっているのか、結露が起きているのか、換気が不足しているのか、建材の内部に水分が残っているのかを確認し、原因に合わせた対策を行いましょう。
住まいのカビの対処、予防はしっかりと!
カビは、高温多湿、結露、ホコリや汚れなどの条件が揃うことで、あっという間に発生してしまいます。
特に梅雨から夏にかけての季節や、結露が多くなる冬は注意が必要です。
カビは見た目の問題だけでなく、健康や建材の腐食にも関わる住まいの大きなトラブルです。
日頃から湿気や結露に注意し、カビが広がりにくい住環境を整えていきましょう。
カビの対処・予防を考慮した、快適な住まいのリフォームはぜひサンヨウまでご相談ください。
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